【用語集】MSP-Me Selling Proposition-

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直訳すると、「自分自身の売りを提示する」といった意味。主に理念や信念、及び美学などを含んだ自分自身の全て。

似た概念にUSP-Unique Selling Proposition-があるが、USPが商品やサービスの独自性を表すのに対して、MSPは自分自身の全て(Me)を表す。近しい概念には「キャラクター」「信念」「理念」「コンセプト」といったものがあり、要するに己を形成する感情の全てだと思ってもらえれば、そう遠くはないでしょう。

現代のビジネスでは(USPよりも遥かに優先して)MSPが全ての基盤になっていると言っても過言ではない。なぜなら、MSPが共感され、共有されることによってビジネスが大幅に成功しやすくなるからである(反対にそれが行われていないビジネスは成功が難しいとまで言える)。

そして、MSPが共有されることにより、そこにコミュニティが生まれる。

MSPを共有するということは、理想・目標を共有することとほぼ同義であるため、そこに共に歩いていく仲間はコミュニティメンバーである。

比較的有名な概念であるUSPと違い、(とても重要なのに)ビジネス系の情報であまり触れられない。発案者は別にいるそうだが、発案者自体はあまり布教ができておらず、主に布教に貢献しているのは木坂武宣氏。

MSPは自分自身の世界観を表現する必要があるため、自分自身の言葉を持たない限り相応しい表現にならない。だからこそ自分自身の言葉の定義を持つ必要がある。

例えば、「自分にとって『幸福』とは何か?」という問いに対して自分らしい『幸福』を定義できるか、そういった思考が求められる。

これがありきたりで誰もが表現できるものであるうちには自分のMSPを十全に表現できていない。ただありきたりな表現になってしまうこと自体はオカシイことではなく、初めは誰もが通る道であるため、自分らしい言葉を使えていないこと自体はネガティブなことではない。

少しずつこういう姿勢で思考を繰り返していくことによって、少しずつ自分ならではの言葉の定義がされ、自分ならではの表現が確立され、自分自身の世界観を自分自身の言葉で表現ができるようになる。

自分自身の世界観自体が魅力的であることはもちろん、その表現方法自体も魅力的であることによって魅力的なMSPとなる。素材だけでなく、調理も素晴らしいものだと、全体がより素晴らしいものになるということ。素材が良くても、調理が悪いと全体の魅力は不足してしまいがちであるし、その逆も然り。共に満たすことが重要。

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